注文住宅の依頼先を決めるヒントについて
( ノ゚Д゚)こんばんは、お気楽MANです。
さて、いま自分は建築家を探すためにあれこれと行動をしていますが、注文住宅を依頼する先を決める上で雑誌やネットなどを見ながら自分なりに整理をしてきました。
以前の記事にも書いた通り、大きく分けて3つに分類されます。
自分の頭の中を整理する上でも、依頼先を決めるヒントについて書いておきたいと思います。
ハウスメーカー
- コスト面
部材、工法を規格化して自社生産し、設備や素材などを仕様化にすることで価格を抑えているので、原価自体は他と比較して大変安いが、広告宣伝費、営業マンの人件費、展示場維持費などの経費が掛かるため必ずしも安いとは言い難い。
また、規格外の仕様が追加になると結果として高くなってしまう。 - 設計、デザイン面
規格化されているため自由度に制限がある。仕様の幅を持たせることで自由度を上げている商品もあるが完全自由な設計、デザインにはならない。
個性的なデザインを求めても仕様が決まっているため限界がある。
逆に拘りがなければ、決まった仕様のなかから選べば良いというメリットでもある。 - 品質面
多くのハウスメーカーは、部材・工法が規格化されており、現場による施工精度のばらつきが出ないようにしている。手抜き工事等を意図的に行うことは、世の中へ与えるインパクト及び会社のイメージダウンに即繋がるため無いと言える。
しかし、現場監理を施工を請け負う提携工務店が行うため、油断や過失により欠陥住宅で問題が起きることもある。 - 保証面
品確法により、施工後10年間の瑕疵担保や、住宅瑕疵担保履行法によって資力確保措置が義務づけられているので、どこへ依頼しても最低限の保証はあるが、会社によっては独自の保証を付けているところもある。
工務店
- コスト面
小規模な会社が多いため、管理コストが安くほぼ原価に近い金額できる。ハウスメーカーのような仕様制限がないため工務店の実力次第で色々な要求に答えた家を安く建てることが可能。 - 設計、デザイン面
設計に制限はないため、自由な設計、デザインが可能である。
但し、施工がメインであり使い慣れた素材や施工の効率、自社が安く仕入れられる素材にこだわる傾向があり、それにより制限が出る可能性がある。 - 品質面
工務店の場合、監理と施工を同一会社で行うため、チェック機能は働かない。
しかし、工務店の前進である大工の時代は棟梁を中心に責任施工であり、仕事にプライドを持っていたので粗悪な品質のものを造る文化はなかった。
また、工務店は地元密着型で営業を展開してるところが多いため、地元評判を落とすような行為はしにくい。
但し、チェック機能が働かないので、悪質な業者への歯止めがなく、建て主は定量的に判断する材料に欠ける。 - 保証面
ハウスメーカーと一緒で、品確法により、施工後10年間の瑕疵担保や、住宅瑕疵担保履行法によって資力確保措置が義務づけられているので、どこへ依頼しても最低限の保証はあるが、会社によっては独自の保証を付けているところもある。
設計事務所
- コスト面
設計・施工監理費用が発生するため、工務店よりも高くなります。ハウスメーカーとでは、ハウスメーカーの原価+経費の合計よりも設計事務所+工務店の費用の合計のほうが安い可能性がある。(設計事務所は設計・施工監理は行うが施工は工務店が行う)
但し、設計、デザインが自由なため高価な素材や設備品を採用すると、設計事務所が一番高くなる可能性もある。
また、ハウスメーカーと工務店は、はじめの契約時点で金額がほぼ確定するのに対し、設計事務所は設計を終え工務店に見積りを取った時点になる。 - 設計、デザイン面
完全な自由設計が可能で、どんな工法や仕様でも選択することが可能。近隣の環境や、家族の生活スタイルを考慮した設計が可能で、条件の悪い土地でも建築プランニングに影響が出にくい。
ただし、細かい部分の施工技術については工務店のほうが勝っている場合が多く、上手い建築家は工務店の知恵を引き出して家を建てます。
デザインに関しては、建築家は意匠建築家でありデザインに拘らない建築家はいないが、デザインも建築家によって特徴があるので好き嫌いがでる。 - 品質面
設計事務所の場合、建て主に代わって監理を行うのでチェック機能が働き、手抜き工事や欠陥住宅になり難い。
ただし、ハウスメーカーのように同じ規格の家を造りながら不具合を改善できるのに対し、設計事務所の場合一つ一つの仕様が異なるため、建ててみないと不具合が生じるか分からないという特性がある。しかし、竣工後に改修にて直すことが出来る程度のものであり、それを経て完全な家に仕上げることが、完全注文住宅の元々の特性であり前提である。 - 保証面
設計事務所に設計を依頼した場合は、施工した工務店が保証元になります。
他と一緒で、品確法により、施工後10年間の瑕疵担保や、住宅瑕疵担保履行法によって資力確保措置が義務づけられているので、どこへ依頼しても最低限の保証はあるが、会社によっては独自の保証を付けているところもある。
以上、ざっとではありますが、依頼先について纏めてみましたので、もし悩んでらっしゃる方は参考にしてみて下さい。
ちなみに、工期の短さで比較すると ハウスメーカー>工務店>設計事務所 となります。やはり設計事務所が一番時間が掛かります。